お疲れ様です、百花繚蘭の店主です♪
今朝の冷え込みは一段と厳しく、12月らしい冬の空気をひしひしと感じる一日でした。
市場へ向かう足取りのなかで、吐く息が白く広がっていくのを見ると、
「今年もいよいよ締めに向けての料理が始まるな」と自然と背筋が伸びます。
そんな寒さの中で出会ったのが、今日の主役──セコガニ。

甲羅の鮮やかな赤橙色は冬だけの楽しみで、
手に取った瞬間、その小さな身体に詰まった外子・内子・味噌の重さが伝わります。
まるで“季節を抱えている”ような、独特の存在感がありますね。
お店に戻り、まずは丁寧に塩茹で。
沸騰しすぎない火加減で、ゆっくり旨味を閉じ込めていきます。
湯気の中でふわっと立つ香りは、冬の台所ならではの幸福な瞬間です。
粗熱が取れたら、ひたすら カニを剥く時間。
外子を外し、内子をすくい、脚の身をそっとほぐす。
単純な作業に見えて、実はこの「剥く時間」が、料理人にとって大切な“思考の余白”になります。
今日もまさにその時間が訪れました。
黙々と手を動かしながら、
「このセコガニをどう再構築しようか」
「冬の香りと、百花繚蘭らしさをどう共存させるべきか」
そんなことを自然と考えてしまいます。

外子のぷちぷちした食感は層のアクセントに。
濃厚な内子はムースとして深みを持たせる。
味噌は香りの核として温かいソースに立ち上がらせる。
カニを剥くほどに、一皿の輪郭がゆっくり浮かび上がっていくようでした。
冬の食材と向き合い、静かに手を動かしながら思考を深めるこの時間。
それこそが、百花繚蘭の料理を形づくる大切なひとときだと改めて感じます。
今年もあとわずか。
最後まで丁寧に、一皿一皿を積み重ねていきたいと思います。
ではまた明日╰(´︶`)╯♡
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定休日 月曜日&不定休
店主 渡邊 宏樹
女将 渡邊 美香